シニア世代における「通い婚」:新しいライフスタイルの魅力
横浜・新横浜の中高年・シニア世代専門の結婚相談所 Allegro の福徳です。
長いあいだ、夫婦といえば同じ家で暮らし、入籍するのが当たり前とされてきました。
しかし、50代・60代のご相談を伺っていると、暮らしはもっと自由でよいかもしれない、と感じます。
人はそれぞれ歩んできた時間が違い、家も、家族も、仕事も、地域とのつながりも違う。ならば、これからの夫婦のかたちも一つである必要はありません。
別々の住まいを行き来する通い婚、平日は各自で週末に合流する週末婚、同じ沿線や徒歩圏に住む近居婚、季節によって拠点を入れ替える二拠点婚、籍は入れず事実婚として関係を整える未入籍婚、数日単位で互いの家を行き来する半同居、籍はあっても暮らしは別に保つ別居婚。
呼び名はいろいろでも、目指すものは同じです。自分のペースを守りながら、二人の時間をていねいに育てること。若い頃のやり直しではなく、いまの自分に合う暮らしを設計し直すこと。それが大人のパートナーシップではないでしょうか。
金曜のブーケ物語で感じる通い婚
守さん(66歳)と澄子さん(62歳)歳の通い婚の一コマです。
金曜の夕方、守さんは小さな花屋で一輪のガーベラを選びました。 「今日はトマトカレーだから、楽しみにしていてね。」澄子さんから届いた短いメッセージに、台所の夕食の準備の匂いが続くような気がします。
電車を降りて路地を曲がって15分ほど歩くと、澄子さんの家があります。玄関前のスツールに守さん用のスリッパが置かれています。片方のつま先が、守さんの足に合わせるように少し広がっていました。 二人は一緒に暮らしていません。
けれど、守さんが玄関に到着した瞬間から「いつもの音」が立ち上がります。 ポットの湯が沸く音、包丁の小気味よい音、湯呑みを重ねる小さな響き。一緒に暮らしていないからこそ、二人が同じ時間を過ごす輪郭がはっきりとして、同じ部屋の空気がほんわかと暖かくなりました。
守さんはテーブルに花を置き、今日の一言二言を交わします。長い説明などなくても、澄子さんは守さんが買ってきてくれたガーベラをガラスの一輪挿しに飾りました。 週末の始まりは、いつも通りの手の動きと、短い笑顔だけで、すぐに心が和みました。
土曜の午前は、それぞれの時間です。 守さんは書斎で原稿を進め、澄子さんは菜園の畝を整えます。昼前に「午前中にした事の報告会」をして、守さんは「2ページ進んだ」、澄子さんは「トマトを5個収穫できた」と報告しました。さらにおしゃべりが進みます。ささやかな出来事ですが、二人にとってはそれで充分と感じています。
午後は映画館へデートに出かけました。帰り道、駅から家までの短い坂道を歩くとき、自然に手を繋いでいることに気づきます。
お互いの自分のペースを崩さず暮らすことをそのまま保てることが、通い婚の一番の魅力なのかもしれません。自分の時間を手放さないからこそ、相手の時間にも優しくなれるのではないでしょうか。
日曜の夕方には、次の週の段取りを軽く話し合います。「来週はあなたの番ですね。まだあの蕎麦屋に連れていってもらってないですから。」冷蔵庫には相手の好きなジャム、洗面台には替えの歯ブラシ、寝室の隅には薄手のパジャマがきちんと準備されています。気持ちは行き来させながらも、お互いの境界線はきちんと守られています。
重たい家財は各自のまま、だけれども小さな私物が少しずつ増えていく。その小さな変化が、二人を長く支えているようです。
「全部いっしょ」じゃないから、いっしょが嬉しい
若い世代の結婚は、夫婦になり、子どもを作り育て、家族を築いていく結婚です。
人生の後半では、築き上げていくというよりも、一緒に心地よく過ごし、老いを楽しむ時間だと思います。
通い婚は、距離が壁になるのではなく、心地よい関係性を育ててくれます。会えない時間は減点ではなく、読みかけの本の続き、試してみたいレシピ、歩いてみたい小径、みたいなイメージ。離れているあいだに、二人のテーブルに置きたいものがふくらんでいって、会える日を加点に変えられると、会えない日が淋しさだけで終わらなくなります。
ふとした沈黙も、相手の存在を感じ取るゆとりに変わり、言葉が足りないくても、一緒にいるだけで二人の隙間を埋めてくれる。全部いっしょにしない勇気が、いっしょの時間を少し特別にしてくれているようです。
家族に伝わるのは、言葉より実例
再婚や事実婚、別居婚や通い婚を選ぶとき、子どもや親族の心配と向き合うことは避けられません。たくさん説明しても、言葉が先に立つと反発を生むことがあります。
そんなときに効くのは、実例です。
守さんと澄子さんは、最初から結論を迫らず、「まずは3カ月だけお試し通いしてみる」と伝えました。
季節がひと巡りする短いサイクルを、家族にもいっしょに経験してもらい、紹介の場を急がず、写真と短い近況を定期的に知らせる。
ふだんの生活が崩れていないこと、二人が互いに尊重し合っていること、困ったときの段取りが前もって話し合われていることなどを分かってもらえば良いと思っているのです。
そうした暮らしの様子が少しずつ伝わるうちに、反対の言葉は心配の言葉に、心配の言葉は応援の言葉に変わっていきました。
キーポンとは、「無理をしない」「期限を決める」「戻れる道を残す」ことです。
家族もまた、お相手との関係をどうしていけば良いのか考える時間を必要としているのです。
お金と暮らしを無理なく整える
大がかりな手続きの前に、ふだんのお金のやりくりから整えていくと気持ちが落ち着きます。
たとえば、いっしょに食事をする日は交代でごちそうする。遠くまで来てもらったら、帰りのコーヒーは来てくれた人にお任せする。
月末に交通系ICの履歴をいっしょに眺めて、「今月は私のほうがよく動いたね」と確かめ合い、数字は責めたり求める材料にしないで、話のきっかけにしてしまうのが良いと思います。
経済的に豊かな方が、ちょっと応援してあげると良さそうです。
持ち物も、最初はほんの少しで十分です。歯ブラシとパジャマ、部屋ばき、湯のみ…それくらいで良いのでは。
普段の暮らしはそれぞれの家で続けて、会うときだけ『あなたの家らしさ』と 『私の家らしさ』を感じることのできるイメージ。そうしているうちに、必要に応じて食器をもう一組、ひざ掛けを一枚、急須をもう一つ…と、自然に増えていきます。
どれも無理をせず、使う場面や二人で好きなものを見つけたら、足す。あわてて一気に揃えなくても、暮らしはちゃんと形になります。
呼び名はいろいろ、通い婚・週末婚・近居婚・二拠点婚・別居婚・未入籍婚・半同居
呼び方は違っても、根っこは同じです。
自分の暮らしを尊重しつつ、相手のくらしにもお互いに敬意を払う。
二人の暮らし方のちょうどいい重なりを探すために、頻度・距離・住まい・呼び名を少しずつ調整してみてはいかがでしょうか。
旗印としての言葉は大切ですが、言葉に自分を合わせるのではなく、2人の求める暮らし方に言葉を合わせる。
決めた呼び名は、必要なら変えればいいですし、関係がうまく育っていれば、ラベルは後からついてきます。
近居婚は“すぐ行ける安心”
週末婚は“予定の立てやすさ”
二拠点婚は“季節の心地よさ”
半同居は“試しの柔らかさ”
通い婚は、それらすべてと親戚関係にありそうです。
固定ではなくその日の体調で決める
通い婚は、曜日も回数も「決めっぱなし」にしないほうが続きます。
人には、急に用事が入る週もあれば、なんとなく疲れて話す気になれない夜もあります。そんなとき、二人の間にあらかじめ『無理をしない約束」が用意されていると、無理をせずに済みます。
たとえば、会えない日ができたら、夜の9時に5分だけビデオ電話で話をする。画面越しの自分の顔に元気がないと思えば、カメラは切って声だけにする。
LINEの返信が遅れそうな日は「今日は返信ゆっくりになるね」と一言先に送る。
どれも大げさなことではありませんが、これだけで関係は息切れしにくくなります。「今日は声だけ聞きたい」「10分だけ話せる?」と短い言葉で予定を立て直すと、気まずさは長引きません。
不安を抱えたまま黙ってしまうと、相手は事情が分からず余計に心配になります。
「昨日の返事が遅くて少し不安になったよ。忙しかったんだね。次から『遅れます』だけ先に送ってくれると安心する」と、事実と気持ちをセットで伝えるだけで空気は変わります。
数字で「週2回」と決めても構いませんが、実際の暮らしは波があります。今週は1回だったけど、来週は3回だったり、そんな揺れ方が自然です。
予定はあくまで目安であって、体調や用事に合わせて毎週少し動かせるゆとりを残しておくと、関係は長持ちします。
季節同居という中間地点
「同居に踏み切るにはまだ早いかな。でも、もう少し一緒にいたい」。そんなときに試しやすいのが季節同居です。
最初は三週間ほどの短い期間から始めると、心も家の中も乱れません。
夏は風の通る方の家、冬は日当たりの良い方の家、と季節に合わせて滞在先を選びます。持っていくのは衣類と薬、充電器、普段使いの化粧品くらいにとどめ、家具や家電は現状のままで大丈夫です。
暮らし始めたら、家事の分担は相談…例えば、料理は交代、ゴミ出しは滞在先の家の人、といった当番を軽く決めておきます。
2週目の日曜夜にちょっとだけ時間を取り、「良かったこと」と「困ったこと」を口に出す日を最初から決めておくと、我慢が積もりませんね。
朝のテレビの音量、洗濯の時間帯、寝る前のスマホ充電の場所など、小さな違いほど気になりがちですが、細かいルールを先に作るより、困ったときにその場で十分だけ話すほうがうまくいきます。
合わないと感じたら、期間が終わったところで一度元に戻してみたら良いのでは。
うまくいけば、次は1か月に延ばしてみて、少しずつ段階を踏んでいけば、気持ちも生活も無理なく馴染んでいきそうです。
通い婚がくれる“具体的な楽さ”と、予想外の嬉しさ
通い婚の良さは、抽象的な安心感だけではありません。
毎日の生活が実際に楽になります。平日はそれぞれの予定を入れやすく、会う日は思い切って早上がりする。そうやってメリハリがつくと、気持ちの切り替えが軽くなります。離れている間に読んだ本や気になったニュース、試してみた料理の話が自然と増えるので、会えた日の会話は豊かになります。
身支度も軽く、各自の家で整えて合流したらすぐ出かけられる。出かける前の準備に気を遣いすぎなくていいのは、年齢を重ねるほどありがたいものです。
もちろん予定外も起きます。体調が崩れる、家族の用事が入る、突然の出張が決まる。そんなときは、予定そのものをやめるのではなく、形を少し変えてみるのも楽しいもの出うす。
外での食事をやめて、同じ店でそれぞれテイクアウトを受け取り、家で画面をつないで「同時ディナー」にする。
2時間のデートを30分の散歩に短くし、帰ってきてからお茶だけゆっくり飲む。
昼休みが重なるなら、お互いの最寄りでお弁当を買って、昼の15分を『同時ランチ通話』にする。こうした小さな楽しみ方を発見しておくと、中断ではなく「続け方」に意識が向いていきます。
それでも気持ちがぶれそうな時は、あります。
二人だけの合図が助けになります。駅で会ったら花を一輪プレゼントする。
乾杯の前に「今週もお疲れさま」と短く言いあう。
日曜の夕方に十分だけふり返りをしてみる、内容は何でもかまいません。決めた形が一つあるだけで、週の終わりに気持ちが自然に揃います。切り替えのスイッチになることでしょう。
未入籍でも安心するための書面の準備:最初の一歩
年齢を重ねるほど、書類の準備は役に立ちます。ただし、一気にすべてを整えるのは大変です。
今日は、1枚だけ作ってみる、で十分です。
最初の一歩として、壁に貼れるサイズの緊急連絡メモを作ります。二人のフルネームと携帯番号、かかりつけ医の名前、服用中の薬、近い家族の連絡先を一つ。
これだけでも、何かあったときに慌てずに済みます。
未入籍のまま関係を続けるなら、病院での手続きや同意で困らないよう、委任状のひな形を用意しておくと安心です。
地域によって病院の扱いが違うことがあるので、最寄りの相談窓口で確認しておくと、いざというときに戸惑いません。
お金については、生活費を完全に一緒にしない場合でも、外食の回数と一回の上限だけ決めておくと、お互いに気が楽です。
負担が偏った月は、翌月に自然な形で調整すればいいことですし、「今月は私のほうが、少なく支払っているから、来月の外食は多めにごちそうさせて」と口にするだけで、空気は和らぎますね。
相続や税の詳しい話は、必要になった時点で専門家に頼れば大丈夫です。
まずは入口を整えること。書類を一枚整えるごとに、不安は目に見えて小さくなります。紙の準備は、未来の二人の暮らしの下ごしらえです。
花は一輪で十分
守さんは、帰り際に小さな花を一輪だけ置いて帰ります。
次に会うまでの数日、その花は台所の一輪挿しで静かに咲いています。
澄子さんはそのあいだ、いつものスーパーでカレー用のスパイスを買い足し、駅前にできた新しいパン屋を試しておきます。
守さんは読みかけの本に付箋を一枚足し、次に話したい段落に鉛筆で印をつけます。会えない日を減らそうとしなくても、会える日を良くする工夫はいくらでもあります。
通い婚でも、週末婚でも、近居婚でも、二拠点婚でも、別居婚でも、未入籍婚でも、半同居でも、呼び方はどれでも構いません。
大事なのは、いまの自分たちに合う距離と時間の持ち方を、今日できる範囲で選ぶことです。
次の週末、改札を出たところで「来てくれてありがとう」「来たよ」と言葉をかけ合う。それで十分ですね。花は一輪でいいし、そこから先の会話は、自然に続いていきます。
横浜の風景と通い婚の一日
雨上がりの関内。石畳がまだ冷たく、空が少しずつ明るむ。二人は古い喫茶店の窓際に座り、地図アプリを開いて“次の坂道”を探した。
小さなつまずきと仲直りの仕方
通い婚でも、ちょっとしたことで行き違いが起きることがあります。待ち合わせの駅を間違えたり、メッセージの返信が遅くて心配になったり、言葉のニュアンスが強く聞こえたりすることもあるでしょう。
そんなとき大切なのは、どちらが悪いかを決めようとしないことです。まずは、自分の調子を確かめてみるもの大事です。
自分がちょっと感情的になっていると気づいたなら、
「今日は少し疲れているかもしれない」
「寝不足で頭が回らないな」と自分の状況を感じて、ちょっと深呼吸をしてみましょう。
もし電話で話していて、つい強い口調になりそうだと思ったら、「ごめんね、今、ちょっときつい言い方になりそうだから、20分だけ時間をくれないか?」と伝えてみましょう。少し間を空けるだけで、たいていのぶつかり合いは避けられます。
すれ違いの対処法
・待ち合わせを間違えたとき
落ち着いてから、事実を短く伝えましょう。「私が駅を間違えてしまった。10分ほど遅れます」と。そして、「待たせてしまって申し訳ない」と、素直な気持ちをひと言添えるだけで十分です。相手が不安に思っていたら、「待っている間、少し寂しい気持ちになったよ」と、自分の気持ちとして話してもらうと、責められていると感じずに済みます。
・返信が来ないとき
心配になる日は、あらかじめ約束を決めておくと楽です。「今日は仕事が立て込んでいるから、返信は夜9時以降になるね」と朝のうちに伝えておきましょう。受け取る側も、「分かった。」と返事をすることで、お互いに余計な心配をせずにいられます。もし約束の時間を過ぎても連絡がなければ、「今日は遅くなりそう?」と短く聞くだけで十分です。長い文章で問い詰めるのは、相手の気持ちをかたくなにしてしまうことが多いからです。
・仲直りの工夫
言い合いになりそうになったときは、具体的な自分の感覚を伝えてみましょう。「その言い方は悲しい」と言う代わりに、「その言い方をされると、胸がドキッとして、話が頭に入ってこないんだ」と話してみると、相手もあなたの気持ちを受け止めやすくなります。
もし相手が謝ってくれたら、すぐに「もう大丈夫」と済ませるのではなく、次に同じことで困らないように、小さな約束を決めておくといいでしょう。「次は、駅名は漢字まで確認しよう」とか、「返信が遅くなる日は、先に連絡し合うようにしよう」といった具合です。
お金の話で少し空気が悪くなったときは、その場で損得を計算するよりも、「今日は私が払うね。月末に交通費の履歴を見ながら、また調整しよう」と提案して、一度話し合いを終えるのが賢明です。お金のことは、落ち着いてから扱うのが一番だからです。
駅で小さな花を一輪だけ買って手渡すような、言い訳ではない仲直りの方法もあります。年齢を重ねたお二人にとって、理屈で押し通すよりも、穏やかな気持ちで帰れる方が心地よいです。「また会いたい」と思えるような言葉を選ぶことが、関係を長く続けるための大切な作法です。
体調がすぐれない日のお見舞い
体調が不安定な日には、お互いを気遣う気持ちが大切になります。通い婚の関係では、無理をせず、それぞれのペースを尊重しつつ、支え合うことができます。
・相手を気遣うときの段取り
相手の体調が悪いと分かったら、まず無理に会うことはしないのが大切です。その代わり、相手が「大丈夫だよ」と言っても、「なにか欲しいものはある?」と尋ねてみましょう。温かい飲み物や、食べやすいゼリー、薬局で買える栄養ドリンクなどを、相手の家の前にそっと置いてくるだけでも、気持ちは伝わります。顔を見せたいときは、玄関先で少しだけ立ち話をする程度にして、長居はしないように気をつけましょう
・ 病院に付き添うときの心構え
もし相手が病院に行く必要があるときは、付き添ってあげることも心強い支えになります。その場合は、事前に「何時に迎えに行こうか?」と連絡を取り合い、相手の負担にならないように段取りを決めましょう。
病院に着いたら、診察が長引くこともあるので、待合室で一緒に静かに過ごせるよう、本や読み物を持っていくのも良い方法です。診察が終わったら、無理に食事に誘ったりせず、「お疲れ様」と声をかけて、家まで安全に送り届けてあげましょう。
・相手を思いやるポイント
体調がすぐれないときは、相手を支えようと張り切りすぎないことが大切です。無理に励ましたり、たくさんの話で盛り上げようとしたりせず、静かに隣にいてあげるだけでも、十分な優しさになります。
二人の距離を臨機応変に変えられるのは、お互いを信頼し、理解し合っているからです。
その日の状況に合わせて、無理のない付き合い方をすることで、二人の関係はより一層、穏やかで強いものになります。
二拠点婚から季節同居を試す、夏の終わりの出来事
夏の終わり、守さんと澄子さんは、短い期間の「季節同居」を試してみました。場所は、海風が心地よく通る守さんの部屋です。
澄子さんが持ってきたのは、数日分の衣類と、愛読書。特別なことは何もありません。冷蔵庫には、二人が一緒に食べるための食材が少しずつ増えていきました。朝、窓辺で二人並んでコーヒーを飲みながら、澄子さんが「ここは朝の光がやさしいね」とつぶやくと、守さんは静かに頷きました。こんな風に、些細な会話から、季節の話題へと自然に話が移っていくのが心地よかったのです。
そして、これからのこと季節同居を終え、澄子さんが自分の家へ帰る日。駅前で別れる前に、澄子さんが守さんに語りかけました。「いつか、同じ家に帰って、同じ玄関を開ける日が来るのかもしれない。でも、今のこの距離が好きなの。」
守さんは、その言葉に優しく答えました。「好きな人と、お互いが心地よくいられる距離を選べるのが、大人の特権だね。」
二人は駅のホームで手を振り、それぞれ反対方向の電車に乗りました。ホームに風が吹き抜け、残してきた部屋に飾られた一輪の花の色を思い出しました。次に会う日まで、それぞれの生活は続いていきます。
離れていても、同じ方角を見てい
けれど、もうその生活は一人だけのものではありません。離れていても、心は同じ方角を向いている。そう思えるだけで、日々の足取りは少し軽くなります。
小さな約束を重ねるほどに、二人の関係は濃くなっていきます。
今日もそれぞれの場所で、お互いが元気に過ごしている。それだけで十分だと、二人は確信していました。会えない時間があるからこそ、次に会える日が待ち遠しくなる。その気持ちこそが、二人を繋ぐ一番の絆なのかもしれません。
二つの生活がゆるやかにつながり、新しい「日常」を作っていく。この自由で心地よい関係が、二人の人生を豊かに彩っていくのです。
中高年シニア専門の結婚相談所Allegroからのご案内
「婚活してるのに、なかなか出会えない…」そんな悩み、ありませんか?
実は、“出会いの数”って、どんなシステムを使っているかで大きく差が出るのです。
結婚相談所Allegroでは、3つの主要婚活システムを利用しているから、とにかく出会いの機会が豊富。
「誰にも会えないまま終わる」なんてことは、まずありません。
🔵 IBJ(日本結婚相談所連盟)
登録会員数:101,240名(2025年9月現在)
ツヴァイ、サンマリエ,オーネットともシステム連携
🔵 スクラム(NNR・TMS・パートナエージェントと連携)
登録会員数:約65,946(2025年1月時点)
🔵 コネクトシップ(ゼクシー・エン婚活などと連携)
登録会員数:25,615名(2025年5月時点)
この3つを使えるAllegroでは、お見合いが組めなくて悩む人がほとんどいません。
「出会いがない」「チャンスが少ない」そんな不安を感じていた方にも、安心してご利用いただいています。
🔴婚活がうまくいかずに諦めかけている方へ
「もう年齢的に無理かも…」
「出会いがないのは自分のせい?」
そんなふうに感じているなら、ちょっと立ち止まってみてください。
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お電話ください。タイミングにより出られない場合は、折り返しいたします。